髪の美しい女の人を「みどりなす黒髪」と言いますが、これは外国人にとっては大へんな憧れであり、またチャームポイントでもあります。

最近ではシラガが少しでもあると、すぐヘアダイをする人が多く、白髪の人を街で見かけることは少なくなりましたが、日常の診療にたずさわっているとシラガの人が多くなったのに気付きます。

髪を黒くしているのはメラニン色素で毛皮質に含まれています。

メラニン色素は、アミノ酸の一種であるフエニールアラニンからチロシンを経て体内で合成されます。メラニンを合成する細胞をメラノサイトと言い、毛髪の場合には胎生ハ週頃までに毛母に移動します。

成熟したメラノサイトで作られたメラニンは毛根部の毛皮質細胞にとり入れられて毛髪を黒くしますが、その量には、個人差、人種差があります。

したがって、生れつきメラノサイトが欠如したり、あってもメラニンの合成能力が低下していたりするような先天的な要因によるシラガの人もあり、事実遺伝的関係が証明されているものもあります。

しかし大部分の白髪は後天的なもので、メラニンを作る能力が低下したか、作られたメラニンが毛皮質細胞にうまく吸収されないか、または、毛皮質細胞の中でメラニンが破壊されるかによるものです。




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