パーマによって髪が傷むのは宿命


現在、広く行われているパーマは、加熱ではなく化学反応によってウェーブをつけるコールドパーマです。この方法は、化学作用によって毛髪の構造を変化させるので、髪を傷める可能性は少なくありません。 パーマがかかるしくみを、少しくわしく見てみましょう。 毛髪は、アミノ酸が種々に組み合わされたケラチンというタンパク質でできています。ケラチン分子は、らせん状につながったアミノ酸の鎖を、アミノ酸のーつであるシスチンが束ねている状態です。シスチンどうしの結びつきはシスチン結合といい、自然な毛髪は、シスチン結合のお・・・

枝毛、切れ毛の原因になるスラッシングとドライヤー


髪は非常にじょうぶにできていて、I本で150g程度のものをぶら下げることができると言われます。日本人の毛髪は平均約10万本あるので、1本で150gなら計算上は10万本で15トンもの重さのものを引っ張ることができることになります(実際には不可能ですが)。これは、受かケラチンというじょうぶなタンパク質でできているためです。 しかし、髪の表面をのり巻きののりのように包んで保護しているキユーティクルは、髪の中でもいちばん損傷を受けやすい部分でもあり、摩擦や熱、化学物質によって、かなりのダメージを受けてし・・・

かゆみの対処を誤ると炎症を強める


かゆみは、フケ症と並んで最もポピュラーな頭皮のトラブルです。多くは、病変部位にヒスタミンなどのかゆみを起こす化学伝達物質が、化学的、機械的、あるいは電気的な刺激によって、遊離、産生されるためであると考えられています。 頭皮に強いかゆみを起こす皮膚疾患はいろいろあります。かゆみだけで発疹はない皮膚接岸症、あるいはべとつきや赤みを伴う脂漏性皮膚炎、急性湿疹やフケ症、接触皮膚炎や尋常性乾俯などです。原因疾患が何なのかは、皮膚科専門医を受診して、調べてもらわなければなりません。 ただし、皮膚疾患の多くは・・・

毛穴がふさがれると抜け毛が増える


シャンプーをしても、すぐにべ夕ついてしまうという場合は、頭皮の汚れが疑われます。汚れの原因は、過剰に分泌された皮脂だけとは限りません。スタイリング剤やヘアクリーム、トニックなどの使いすぎで、頭皮を汚していることもあります。 とりわけ最近多いのは、ワックスを大量に使うことが刺激となるケースです。ワックスは髪型をキープする効果が高い分、べたつきやすいものです。そのためシャンプー時には念入りに洗うことになり、必要な皮脂までとりさってしまうことにつながるのです。その結果、皮脂によるバリヤ機能が損なわれ、・・・

ヘアダイでアナフィラキシーの危険性も


ヘアダイによるかぶれを繰り返していると、かぶれが顔や全身に広がっていきます。アレルギー反応を起こすときにつくられるTリンパ球が、異物の侵入を感知して、一度にたくさんつくられるようになるからです。全身がかぶれてかゆみが出たり、皮膚が赤くなったりします。 こうしたトラブルは皮膚だけにとどまらず、ついには気道が腫れて呼吸が苦しくなり、全身症状を引き起こすアナフィラキシーを起こす危険性もあります。アナフィラキシーは、食物アレルギーの話で耳にすることがあるでしょうが、原因は食物だけに限りません。虫剌されや・・・

ヘアカラーで接触皮膚炎を起こすことがある


ヘアカラーの後、頭皮や顔が赤くなってしまったというような経験はありませんか。最近は、髪を染める人が非常に増えているため、ヘアカラーによってアレルギー性の接触皮膚炎を起こしたり、毛髪を傷めたりしてしまう人が少なくありません。 ヘアカラーには四つの種類があります。ヘアスプレーやヘアフォームなどの一侍衛毛料、ヘアマニキュア、カラーリンスなどの半永久染毛料、ヘアダイ、白髪染めなどの永久染毛剤、そして脱色剤・脱染剤です。それぞれ商品としていろいろな名前がついています。 一時染毛料は効果が一時的で、1回のシ・・・

アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬


化粧品やシャンプー、リンスなどによる接触皮膚炎ばかりでなく、尋常性乾癬、アトピー性皮膚炎、ステロイド皮膚炎、頭部自癬、膠原病など専門的な治療を必要とする疾患でも、フケ症のように頭皮からバラバラと角質が落ちることがあります。 よくみられるのは、アトピー性皮膚炎など、かなり乾燥した状態での皮膚炎で、かゆみがあることから、頭皮をかいて頭全体からフケが出ます。頻繁にかきむしることによって毛が抜け、髪が薄くなることもあります。 尋常性乾癬は、皮膚にかゆみを伴う紅斑ができ、それがかさぶたのようになって、フケ・・・

シャンプーでかぶれることもある


かぶれは医学用語では接触皮膚炎といいます。シャンプーやリンス、トリートメントなどによって接触皮膚炎となった場合、すなわちシャンプーなどにかぶれた場合も、フケ症のように頭皮からバラバラと角質が落ちてきます。 接触皮膚炎は、肌に合わない化粧品やシャンプーを使ったために、急激に炎症が起こるものです。炎症が起こっている部位とそうでない部位の境界がはっきりしており、炎症部位が赤くなってかゆみを伴うなど、症状が激しいのが特徴ですただし、中にはかゆみなどがあまり強くない場合もありますので、自己判断は禁物です。・・・

洗髪方法が原因のフケ症もある


若い女性を中心に清潔志向が強くなり、夜だけでなく、朝もシャンプーをする、いわゆる「朝シャン」が珍しくなくなっています。清潔にして汚れを落とすのはよいのですが、そのシャンプーやリンスがフケの原因になっている可能性もあります。そういう人だちからは、Tンャンプーやリンスをよくしているのにフケが出てしまう」という嘆きが聞かれます。その多くは、すすぎ方を間違っているのです。 シャンプーもリンスも、からだにとっては異物の一つです。使いすぎ、すすぎ残しによって頭皮にたまり、皮膚炎を起こしかねません。その前段階・・・

フケの発生に深くかかわる皮膚常在真菌


フケの発生と悪循環に深く関係しているとして、最近注目されているのが、皮膚常在真菌(了フセチア・フルフル)です。これは前項に登場した微風菌同様、真菌(カビ)の仲間で、ニキビの原因となるアクネ悍菌と同じように、正常な皮膚に常に存在しています。 通常は、皮脂成分や古くなってはがれ落ちた角質片、汗などを栄養として脂肪酸をつくり、探湯成分を生産したり、紫外線が皮膚を透過するのを抑えたりしています。また、雑菌、病原菌の侵入を抑制する働きもあります。つまり、過剰にならない限りは、皮膚の健康を守るために欠かせな・・・

重いフケ症は脂漏性皮膚炎の可能性大


大きめの塊がポロポロと落ちてくるようなひどいフケ症の場合、脂漏性皮膚炎と考えられます。 脂漏性皮膚炎は、皮脂腺の皮脂の分泌が異常に高まって起こるもので、皮脂の分泌が多い頭や顔、わきの下、胸、背中の中央部などによくできます。顔では特にTゾーンといわれる左右の眉と鼻を結ぶライン周辺に多く、赤くなって周りの皮膚がむけ、粉をふいたようになります。 顔全体に発症することはないので、そのような症状のときはほかの原因(病気)を疑います。耳の後ろも、脂漏性皮膚炎の起こりやすい部位です。 年齢としては新生児期から・・・

フケ症は悪循環を繰り返す


表皮では細胞分裂が繰り返されて新しい細胞ができ、古い細胞がはがれ落ちることが繰り返されています。正常な状態ではその周期は1か月ですが、何らかの原因でこのサイクルが短くなってしまい、角質片が塊となって、目に見える状態で落ちるようになることがあります。フケが髪にからまったり、肩に落ちてきたりする状態、それが「フケ症」といわれる状態です。 フケ症になってしまうのは、頭皮の新陳代謝のサイクルが短くなるためです。では、どうして新陳代謝のサイクルが短くなってしまうのか、その原因を探ってみましょう。 頭皮から・・・

フケは古くなった細胞がはがれ落ちたもの


頭皮のトラブルで第一に気になるのは、「フケはなぜ出るのか」ということでしょう。「毎日必ずシャンプーをしているのに、いっこうに治らない」とか、「毎日、夜遅くまで慟いてストレスが多いことが原因なのだろうか」、「食生活の乱れと関係があるのだろうか」といった悩みや疑問を持つ方は少なくないようです。 フケ症はシャンプーやリンス、トリートメントで治療できると思われていることもあるようですが、これは大きな誤解。フケ症はこれらでは治療できません。ただし唯一の例外があって、特定の菌を原因とするフケ症にはこの菌を抑・・・

湿疹と発疹/皮膚炎と炎症


ひとことで言えば、発疹は症状、湿疹と皮膚炎は病名、炎症は体の防御反応です。 例えば、顔や手足、胸やおなかなどの皮膚が赤くなる、ポツポツと盛り上がる、カサカサしてはがれ落ちる、ジクジクして赤く皮膚がむけるといった皮膚に現れる変化、症状の一つひとつは、すべて発疹といい、それぞれに名前がついています。 発疹ができる原因はいろいろありますが、多くは細菌やウイルスとは無関係で伝染性はありません。また、市販の化膿止め(抗生物質が人っています)は効果がないばかりか、かえって悪化させるおそれもあります。素人判断・・・

皮脂の量が頭皮の健康を左右する


頭皮にさまざまなトラブルが起こる第一の原因は、頭皮には顔やからだの皮膚よりも皮脂が多いことです。皮脂は皮脂腺から分泌され、その皮脂腺は毛根部にあります。つまり、皮脂は毛髪とワンセットなのですが、頭にはほかの部位よりも毛がたくさん生えているため、皮脂の分泌も多いというわけです。 それでも、トラブルが起こる人と起こらない人、起こっても軽い人と重症になってしまう人がいるのは、人によって頭皮のタイプが異なるからです。 同じ人でも、温度や湿度などの気象条件、住む場所といった環境によって、また、からだの健康・・・

何らかの症状がある場合は皮膚科ヘ


生き生きとした美しい毛髪を育てるには、その土台になる頭皮の健康が欠かせません。でも実際には、フケ、かゆみ、湿疹など、頭皮のトラブルを抱える方が少なくないようです。 放っておけば、髪は育たず、抜け毛を増やしてしまうだけに、できるだけ早く手を打つ必要があります。頭皮に何らかの症状が現れたら、皮膚科を受診しましょう。 とはいうものの、黒い髪で覆われている頭皮は顔と違って外からは見えないので、異常があっても本人はなかなか気づかないものです。その結果、放置されて悪化してしまいがちです。家族や他人が最初に気・・・

頭皮の手入れが行き届いてこそ毛髪は健康になれる


健康で美しい髪を保ちたい、取り戻したいというとき、それはどんな髪をさしているのでしょうか。 ボリュームがなくペッタリとしている髪、植毛や切れ毛が多く、パサパサ、バラバラとしている髪は、どう見ても美しく感じられません。抜け毛がひどい場合ももちろんです。 人それぞれものの見方、考え方は違っても、「美しい髪、健康な髪というのは、つやつやして張りやコシのある髪である」という見方に大きな違いはないでしょう。つまり、手入れが行き届き、何のトラブルもない髪です。 というと、頭皮の表面に出ている部分の髪だけを大・・・

毛髪は心身の健康状態を反映する


食事でとった栄養分は、第一に、生命の維持に直接かかわる心臓や脳、肝臓、腎臓などの器官で使われます。 また、からだのどこかに障害が起こったり疲労がたまっていたりする場合には、その部分を修復するために、栄養分が消費されます。 これに対して、同じからだの一部であっても、生命の維持に真っ先に影響するわけではない部分、例えば髪やつめ、皮膚などに栄養分が回ってくるのは、心臓や脳など重要な部分に十分に栄養分が行き渡ってからです。 ということは、髪やつめ、皮膚など、最後に栄養分が回ってくる部分に元気があるときは・・・

血流が悪くなると毛髪は育たない


言うまでもなく、毛髪を切っても出血することはありません。頭皮から外に出ている毛幹部の細胞がすでに死んでいて、血管が通っていないためです。 しかし、頭皮の下にもぐっている毛根部のいちばん奥にある毛乳頭には毛細血管が入り込んでいて、毛乳頭や毛母細胞に栄養分を運んでいます。 その点は、全身の細胞と同じです。つまり、毛髪にも栄養分が必要で、髪が育つかどうかは血流にかかっているのです。 血液や血管、血流は、全身の健康状態を左右します。糖尿病や高血圧症、高脂血症(脂質異常症)など、生活習慣病といわれるいくつ・・・

毛髪には脳や頭皮を守る役目がある


髪が薄くなってしまうと、外見だけでなく、困ることがいくつかあります。髪にはいくつかの重要な役目があるからです。おもなものを紹介しましょう。 一つは容易に想像がつくように、脳や頭皮を外部からの衝撃から守る役目です。何かにぶつかったとき、髪がクッション代わりになり、脳や頭皮を守ります。 二つめは、脳を暑さや寒さから守る役割です。脳は、生命活動の中枢です。その脳に、高温や低温の影響による損傷が起こると、生命そのものが脅かされかねません。 第三に、毛髪には、からだにとって有害な物質を体外に排出する作用が・・・



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