枝毛、切れ毛の原因になるスラッシングとドライヤー

髪は非常にじょうぶにできていて、I本で150g程度のものをぶら下げることができると言われます。日本人の毛髪は平均約10万本あるので、1本で150gなら計算上は10万本で15トンもの重さのものを引っ張ることができることになります(実際には不可能ですが)。これは、受かケラチンというじょうぶなタンパク質でできているためです。

しかし、髪の表面をのり巻きののりのように包んで保護しているキユーティクルは、髪の中でもいちばん損傷を受けやすい部分でもあり、摩擦や熱、化学物質によって、かなりのダメージを受けてしまいます。

例えば、無理なブラッシングをしたり逆毛を立てたりすると、かわらのように重なり並んでいるキユーティクルをはがしてしまいます。また、髪はタンパク質でできているので、ドライヤーを高温で使ったり、近づけすぎたりすると、タンパク質が熱によって変性してしまい、髪はもろく、弱くなってしまいます。

頭皮の表面から上に出ている毛髪は、すでに死んだ細胞でできていることは前に説明したとおりです。したがって、髪はいったん傷つけられると、もう元には戻らず、その髪が抜けて、次の新しい髪に生え変わるのを待つしかありません。その意味で、髪はいつも大事に扱う必要があります。

ダメージヘアで最も多いのは抜毛、切れ毛です。女性に多いイメージがありますが、男性にもあります。まれに、自分で毛髪を触りすぎて髪が切れてしまうことがあります(結節性裂毛症)。

多くの女性が抜毛や切れ毛を防いだり治したりするために、毎口髭の手入れを欠かしません。ところが、皮肉なことに、この毎日のヘアケアが髪に負担をかけ、傷める原因になっているのです。

毛髪が傷む3大原因は、摩擦、熱、化学物質です。摩擦はブラッシングによるもの、熱はドライヤー、化学物質はパーマやヘアダイです。もちろん、どれも適切な方法で行えば、それほど髪を傷めることはありません。しかし、残念なことに、多くは毎日のヘアケアが誤っているために、自分で髪にダメージを与えているのです。

ブラッシングは、髪どうしのからみつきを直し、ほこりをとり去るために必要ですが、からんでブラシの通りにくい髪にはつい力を入れすぎて、わざわざ自分で抜毛をつくっているようなものです。

特に、髪が乾燥しているときは注意が必要です。髪は外気の湿度の影響を受けやすく、雨の日は湿気を含んでうまくまとまらずイライラ・:という経験はだれでもあると思います。が、髪の健康にとっては、湿度の低いときのほうが問題なのです。

髪の表面は、キューティクル(毛表皮)がウロコのようにおおって、髪の水分や脂分か外に流れ出ないように保護しています。そのおかげで、髪にはつやや張りがあるのです。

しかし、髪が乾燥しているときは、このキューティクルの並び方が乱れて、表面がささくれ立ってはがれやすくなっています。そういう状態のときに、強い力でブラッシングをしたり逆毛を立てたりすると、キューティクルの並びをさらに乱し、バラバラにしてはぎ取ってしまうのです。

抜毛は、こうしてキューティクルがはぎ取られて、中の繊維がバラバラになった状態、そして切れ毛は、これがさらに進んだ状態です。

ドライヤーの熱も、髪にダメージを与えます。特に、短時間であっても高温で乱暴に乾かそうとすると、髪をからませたり、表面のキユーティクルの並びを乱れさせ、結果として枝毛や切れ毛を招いてしまいます。ドライヤーは、時間をかけてていねいに、控えめに使うことがポイントです。

髪が乾燥しているときは、軽く湿らせてから、からまりを解くようにゆっくりとブラシをかけます。また、いったん枝毛になってしまったら二度と元には戻らないので、枝分かれしている部分より根元に近いところから切り、枝毛がさらに進まないようにします。

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