かゆみの対処を誤ると炎症を強める

かゆみは、フケ症と並んで最もポピュラーな頭皮のトラブルです。多くは、病変部位にヒスタミンなどのかゆみを起こす化学伝達物質が、化学的、機械的、あるいは電気的な刺激によって、遊離、産生されるためであると考えられています。

頭皮に強いかゆみを起こす皮膚疾患はいろいろあります。かゆみだけで発疹はない皮膚接岸症、あるいはべとつきや赤みを伴う脂漏性皮膚炎、急性湿疹やフケ症、接触皮膚炎や尋常性乾俯などです。原因疾患が何なのかは、皮膚科専門医を受診して、調べてもらわなければなりません。

ただし、皮膚疾患の多くは原因が明らかになっていないので、治療は原因療法ではなく、対症療法になってしまいます。

かゆみは、あまりにもありふれた症状で、しかも対症療法しかないとなると、往々にして自己判断でローションなどのかゆみ止めを塗ってしまいがちです。しかし、皮膚疾患に対する外用薬は、皮膚の状態に合わせて使う必要があります。これを誤ると、薬が効き目をあらわすどころか、むしろ皮膚を剌激して炎症を強めてしまうこともあります。

したがって、「たかがかゆみ」などと軽く考えず、洗っても治まらないとか、かゆみが強かったり長期間続いたりするようなときは、皮膚科を受診して、適切な治療を受けることが大切です。また、かゆいところをかきむしるというような機械的な刺激は、さらにかゆみを増すことにもなるので注意が必要です。

かゆみには、一般にかゆみ止めの内服薬と外用薬を併用します。かゆみの原因は、ヒスタミンなどの化学伝達物質の遊離、産生なので、かゆみ止めはこれを抑えるように作用します。

内服薬には眠気を起こすという副作用があるので、就寝前に服用するタイプが多いのですが、最近では、朝I回の服用で効果が24時間持続し、眠気を伴わないといった薬も登場しています。一方、外用薬はローションタイプ、あるいはスプレータイプが使われます。いずれも抗炎症作用を持っています。

内服薬、外用薬のどちらも、皮膚の状態に合ったもの、しかも確かな効果が得られるものは、医師による処方が必要です。自己判断で対処を誤り、炎症を悪化させることのないように、皮膚科専門医を受診し、症状に合った治療を受けることが最善策です。

(スポンサードリンク)


このページの先頭へ