毛髪は、頭皮の表面から外に出ている部分(毛幹部)と頭皮の下にもぐっている部分(毛根部)に分けられます。毛根部は生きている細胞でできていますが、一般に「髪の毛」と呼ばれている毛幹部はすでに死んだ細胞でできています。そのため、毛幹部は一度傷つくと、髪の毛自体に治癒する力がないため治りません。

人間の毛髪は約10万本。その1本1本の毛幹部は、のり巻きのような3層構造をしています。中心部のかんぴょうやキュウリにあたる部分は毛髄質(メデュラ)、その外側のごはんに該当する部分は毛皮質(コルテックス)、そしていちばん外側は毛小皮(キユーティクル)と呼ばれ、のりのようにグルッと全体を巻いています。

この3層のうち、髪の傷みと関係が深いのは表面を覆うキユーティクルです。キユーティクルは非常に丈夫ですが、いちばん外側にあるだけに損傷を受けやすいところです。キユーティクルは、1枚の平板な膜ではなく、ウロコ状のものが上(髪が伸びていく方向)を向いて何枚も重なり合ってできており、内側の毛皮質に含まれるタンパク質や水分が流れ出ないように守っています。

しかし、キユーティクル自身は摩擦に弱いので、強い力でブラッシングやシャンプーをするとはがれてしまいます。特に、ウロコ状の重なりの向きと逆にブラッシングする、いわゆる逆毛立てをすると、傷みが非常に激しくなります。キユーティクルがはがれたり傷んでしまうと、内部のタンパク質や水分が流れ出したり、はがれた部分から髪が枝分かれして、枝毛や切れ毛になってしまいます。






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